ラスティは天から落ちる輝きを夢にみる。まばゆく、烈しい、圧倒的な光を。
紡がれるヴィジョン。
…………そう、神器『天使の羽根』は、天界の神殿にて厳重に管理されていた。それは、
あらゆる奇跡を内包した存在で、たとえ天使たちといえど扱いには慎重を期さねばならな
かったのだ。
…………だが、あるとき、その神器が天界より失われた。なぜなのか? 何者によって
か? それら一切は不明。『天使の羽根』の追跡は、天使たちの力をもってしても困難を
きわめた。
…………しばらくして、神器の行方はつかめた。信じがたいことに『天使の羽根』は地
上、人間界のある地域に落下していた。そこから先の行方は、天界からいくら調べようと、
判明しない。
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