「は、あはは……っ、うるさいって、あんたね……。えっ、フィア〃ちゃん〃?」
はじめに気づいたのは口調の変化だった。
けれど、それだけではなく表情や、全身からかもしだされる雰囲気など、すべてがロザ
リーとは違っていた。「あんた……、もしかして……」と、フィアは若干声を震わせて少
女の顔をごく近距離から覗きこんだ。
「わあっ、フィアちゃん!? や、やめてください、サーリア照れるですよぅ」
「サーリア! あんた、戻ったの!」
「はいですぅ」
にっこりうなずくサーリア。そこに、冷静な声でアルテが割って入った。
「――ということは、ロザリーさんは昇天なさったのですか?」
そりゃ、そういうことでしょ、とサーリアに代わって答えかけたフィアを、サーリアは
押し留めた。え? と見返してくるフィアに、サーリアはゆっくり首をふる。それから、
自分の胸に手のひらを当て、サーリアはいった。
「ロザリーちゃんは、まだサーリアの中ですぅ。サーリア、ロザリーちゃんの記憶を見ま
した。ロザリーちゃんを殺したのは、恋人のハミルって男のひとでしたよ。今、ロザリー
ちゃんは落ちついてますけど、ずっと悲しそうに泣いてるです……」
「本当に? でもじゃあ、どうすればいいワケ?」
「そのことなら、ステファ所長から大事なメッセージを預かってます」
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