『そっ、それとこれは関係ないですぅ……!! 真剣勝負にプライベートを持ちこむのは、
戦士のすることじゃないですよっ!! フィアちゃんには……、戦士の誇りがないんです
かあっっ!?』×7
「……う゛っ」×8
 サーリアの言葉は、はっきりいって勢いだけのものだが、その勢いにフィアは押された。
なんとなく自分が悪かったような気がして、分身を二体も消滅させられた。――やるじゃ
ない、サーリア! とフィアは胸のうちで毒づく。
『だいたいですぅ、フィアちゃんは……』×12
 調子に乗ったサーリアは、分身を十二体まで増やし、ここぞとばかりに攻勢に出た。
『ひとの落ち度をつっこめる立場ですかぁ? いっつも服は脱ぎっぱなしでサーリアに片
づけさせてるくせに〜。だいたいフィアちゃんは、ゴミの分別もしない、食べたあと食器
もそのままほったらかす、冷蔵庫の扉はしょっちゅう開けっぱなし、トイレの水を流すの
もすぐ忘れる、シャツの前後ろ間違えても平気だし、……それに、サーリア知ってるんで
すよぅ?』×14
 サーリア、さらに二体増加。
「……な、なによ……」×5
 たじろぐフィア、三体減少。
『フィアちゃん、こないだ、寝ながらオナ○してたですぅ……っっ!!』
「がーんっっ!!」×1
 フィア、分身すべて消滅。
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